慈恵医大 青砥病院の事件の記録
10/26の夜NHKで、「慈恵医大 青砥病院の事件の検証」
のような番組をやっていた。
途中からだがつい観てしまった。
事件を起こした当事者3人は流石に出演していなかったようだが、
当時の責任者や看護士、事故調査委員会の方が話をしていた。
事故というよりも、まさに事件だったと思う。
裁判結果は「業務上過失致死」にしかできないのだろうが、
完全に人体実験状態の上、3人ものそれなりのベテランの
医師が静脈をボロボロにしながら、10時間以上も試行錯誤
なんて、異常過ぎる。
それを他の麻酔科の先生達が止めることができない。なんて・・・
本当に密室の中のできごとなんだ。
この事件も輸血の遅れ・・・致し方なかった・・・のような誤った
調査報告で、もみ消されるところだったが、ビデオ等が証拠と
なり有罪となったようだ。
病院という組織で事実を隠蔽しようとした事実経過も明るみ
されたわかだ。 (その病院の評判はガタ落ちになった。)
しかし、当時の関係者の医師が全て病院も辞めているわけでもないし、
確かに、重い口調で話してはいるが、
本心として反省しているようにも思えないような・・・。
なんだか、他人事のような・・・。
それでも、全く過ちを認めないようなケースが多い現状の中、
TVで話すというような姿勢は、それなり今後の教訓として
活かされて欲しいと思う。
医療に誤りは許されない、しかし、一方で人間は過ちを犯す。
医療事故を防ぐ為には、事故の報告・情報の開示や再発防止策、
医療技術の向上、なにより医師としての真っ当な倫理観を切に願う。
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